日米女子大学のリーダーシップ (Lewis, 2021)

【クイズ】こちらの画像を見て、あなたは誰がリーダーっぽいと思いますか?

答えはこのブログの終わりに一緒に確認します。

 

答えを聞く前に、日米の女子大学におけるリーダーシップ教育について、どう違うか考えてみましょう。

日本では男女均等がやっと少しずつ本気モードで取り組まなきゃ、っていう風潮になってきましたね。厚生労働省も雇用環境・均等について「性別や働き方にかかわらず、能力を発揮できる社会へ」というサブタイトルでページが出てます。

そう、日本ではリーダーシップとキャリアにはいつも「男女不均等」がつきまとっているのです。

 

じゃ、アメリカでは?といっても、まだ男女均等というわけにはいかず、2023年度のジェンダーギャップリポートでも、まだ43位。ただ日本の125位よりはずっと上。

ただアメリカでそれ以上に問題視されているのが、人種の問題。

アメリカの女子大学における女性のリーダーシップ教育の進歩とまだ難しい人種問題についてはLewis (2021)でも議論されています。

Lewis AS. The promises and challenges of women’s colleges: Leadership and equity. New Directions for Student Leadership. 2021 Sep;2021(171):57-66. doi: 10.1002/yd.20456.

 

ということで、クイズの答えは特にないのですが、

写真右から2番目の男性と思ったらジェンダーバイヤスかも。左から2番目のブラックの女性はリーダーじゃない、と思ったら人種バイヤスかも。もちろん人によっては知っている人(リーダー)に似てるから、とか経験に基づく判断の仕方もあるので、一概にはいえません。そもそもフリー素材の画像だしね笑

 

答えがないクイズでいじわる問題でしたが、たまには自分の持っているステレオタイプを確認して意識してみましょうね✨

奥切 恵 (OKUGIRI, Megumi)

聖心女子大学グローバルリーダーシップ・プログラム教授
東京大学総合文化研究科言語情報科学専攻修士・博士課程修了(MA/PhD)
米国ウィスコンシン州立大学ミルウォーキー校英語学研究科修士課程修了(MA)
言語学やコミュニケーション学をもとにリーダーシップ論を展開
ハッピーな人生を送るためのリーダーシップを発信しています!

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