自分が持っているバイアス

人は誰しも、まともな人ほど、ステレオタイプを持っています。リーダーシップにおいて、ステレオタイプとは上手く付き合っていく必要があります。

例えば言語学でも、プロトタイプ理論というものがあって、人は小さい頃からことばを覚える時、単語と物を結びつける学習をする際、経験がステレオタイプに大きく影響する、という概念があります。

例えば「鳥」といって大体の日本に住んでいる人がまず思いつく鳥がこんな感じの鳥でしょう。

 

よっぽど身近にトロピカルな鳥に接触のある人以外は、こんな感じの鳥を思い浮かべる人はなかなかいないでしょうね。

ましてやこんな鳥を思い浮かべるのは、私のような手塚ファンだけかも(笑)。火の鳥〜!

そう、人々は自分の経験からステレオタイプを持っているのです。

 

では、「リーダー」についてのみなさんのステレオタイプはなんでしょう?

この画像は前回の記事でも皆さんにお見せしましたが、この4人のうち、誰がリーダーだと思いますか?

1.  積極的にしゃべっている感じがするから、一番左の人?

2. それとも一番左の人がたくさん意見を出せるような環境にしている、他の人がリーダー?

もしも2が答えだとしたら、それこそ素晴らしいリーダーです✨

リーダーは、周りをリーダーにする人が、良いリーダー✨

いずれにしても、きっと皆さんが持っているリーダー像は、経験に基づくものによるものが大きいのです。

未来のリーダーたちが持つリーダー像が、恐怖政治ではなく、ハッピーなものでありますように✨

 

 

 

奥切 恵 (OKUGIRI, Megumi)

聖心女子大学グローバルリーダーシップ・プログラム教授
東京大学総合文化研究科言語情報科学専攻修士・博士課程修了(MA/PhD)
米国ウィスコンシン州立大学ミルウォーキー校英語学研究科修士課程修了(MA)
言語学やコミュニケーション学をもとにリーダーシップ論を展開
ハッピーな人生を送るためのリーダーシップを発信しています!

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