会議におけるジェンダー差

女性だけのチーム、男性だけのチーム、男女のチーム、それぞれでミーティングの進み方、違うと思いませんか?

有名な本ですが、Tannen (1990)という研究者が書いた”You Just Don’t Understand: Women and Men in Conversation”という本、研究書でないので、今まで見過ごしていましたが、面白いことを書いてます。

人が集まった時のトピックの傾向について。

男性ばかりが集まると、仕事のことを話す。次に人気なトピックは食べもので、その次はスポーツ。

女性ばかりが集まると、人間関係のことを話す。次に人気なのは仕事。

男女両方いるグループだと、食べもののこと、ついでスポーツ。

結局女性はいちばん興味のある人間関係のことや仕事のことを話せぬまま、男性の話すトピックに柔軟に合わせがち、という結果。

女性は男性がいると、ついつい男性のペースにのまれちゃうのかも。

みなさんもこんな経験ありますか?

会議に参加する人のジェンダーによって話す内容が違う、ってことは、話し合いの結果にも影響するのは明らかですね。

女性の活躍にも影響はあるでしょう。

 

Tannenさんはもう一つ大事なことも述べています。

だから女子校だと女性が伸び伸びと自分の話したいことが話せるんだ。

ということ。だからリーダーシップも育つということにつながるのでしょうね。

 

やっぱりリーダーシップを身につけるには、女子校はいい環境なのかもしれません。

 

参考文献:Tannen, D. (1992). You just don’t understand. Virago Press.

奥切 恵 (OKUGIRI, Megumi)

聖心女子大学グローバルリーダーシップ・プログラム教授
東京大学総合文化研究科言語情報科学専攻修士・博士課程修了(MA/PhD)
米国ウィスコンシン州立大学ミルウォーキー校英語学研究科修士課程修了(MA)
言語学やコミュニケーション学をもとにリーダーシップ論を展開
ハッピーな人生を送るためのリーダーシップを発信しています!

おすすめ記事

RSS
Follow by Email